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          ■高校・学力改造講座■      第5回
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   英語  沈没編 第5回   英文読解(後編)
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●前回、構文分析の練習をするべきだ、というお話をしました。

●では自分一人でどのように勉強すればよいのでしょうか?はっきり言って独学でマスターするのは結構骨が折れると思ってください。しかしできないことではありません。もし学校で体系的にやってくれないとすれば、そして予備校で構文分析の専門コースを見つけられないとすれば、自分でやるしかありません。かくいう私は、卒業してから独力で練習しました。以下に、その時のやり方を簡単に書いておきますから参考にしてください。

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(1)英文解釈用の問題集を1冊買ってくる。
  (自分のレベルにあったもの、薄いものでよい。)

(2)問題集の章ごとの文法事項を良く読む。

(3)1文ごとに自分が 分かる範囲で、S,V,O,C,M をつけていき、
   第何文型か分析する。

(4)従属接続詞( when …、とか if  … とかのある文)は、
   従属節の部分を[     ]や(   )でくくる。

(5)[     ]や(   )内の文もS,V,O,C,Mの分析をする。

(例文)
 Mr. Brown said that she was a tall and clever lady.
   ↓       ↓       ↓
 Mr. Brown  said  [that] -[ she  was  a tall <and> clever  lady ].
    S      V      O     s'     v'        Mc'                       c'
                          

(ブラウザの都合で、実際とは少し違いますが、大体の雰囲気は分かってもらえると思います。)

(6)慣れるまでは、構文に沿って和訳してみる。
   (慣れるまでです。慣れたら和訳せずに内容をとらえる努力をします。)

(7)問題集の答で日本語訳を確認し、文型があっているか確認する。

(8)問題集が1冊終わったら、レベルの高い問題集に挑戦する。



●上の例文のような簡単なレベルから始めて、毎日1時間つづ継続的に練習し徐々に入試問題クラスに近づけるようにすると、3ヶ月くらいたった頃から、英文の見方が以前と違ってきます。 私の場合次のような変化がありました。



  1. 他動詞と自動詞の区別、 形容詞と副詞の区別が なぜ大切かが分かるようになった
  2. and, or や , カンマ(,)の重要性を理解できた。逆にそれらの難しさを認識した。
  3. 文型がわかると、知らない単語の意味を推測できるようになった。
  4. 文法問題が解きやすくなった。(これは驚きでした)
  5. 分析訓練をやる前の自分が、いかに英語を知らなかったか認識できた。


●私の場合、卒業後にやりましたので大学受験には役立ちませんでした。 高校時代にやっておけばと悔やまれてなりませんが、後の祭りです。皆さんはそんなことがないよう、高校のできるだけ早い段階で「構文分析」の練習を始めることを奨めます。


●さて、今回のまとめです。 塾長の失敗に学ぶ 
  • 英語は構文が大切だということに気づこう。
  • 構文分析の練習を一定期間やろう。



  • 補足1 ・・・・ 帰国子女の英語力と 構文分析力の関係
  • 補足2 ・・・・ 日本語の勉強をしているわけではない というお話



次回からは、英語で成功した人たちの体験談を3回に分けてお送りしますが、かれらにとって、今回私がお話しした構文分析力は、当然備わっているものとして話が進んでいることを頭に入れて読んでください。








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