━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◆ 桃太郎と考える 中学生の英語 ◆◆ 中3用 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第14日目 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【目次】 1.前回の桃太郎 2.今日の桃太郎 3.今日のポイント 熟語各種 4.あなたのレベルチェック(その1) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━<1.前回の桃太郎 >━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Then Taro began to walk again with Dog and Monkey. After a while, a pheasant came from the sky. The pheasant asked Taro to give him a ball, too. Taro gave one ball, and the pheasant became Taro's third man. Then Momo-Taro began to walk again with his three men ── Dog, Monkey and Pheasant. ━<2.今日の桃太郎 >━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※桃太郎は 家来になった犬、猿、雉が桃太郎の命令をよく理解できる ように、10個の熟語と5つの助動詞を教えました。これから鬼退治を するのにとても重要な言葉ばかりでした。今日はその熟語と助動詞を確認 しておきましょう。 家来が桃太郎の命令をよく聞くように 〜の話を聞く listen to 〜 [リスン トゥー] 鬼ヶ島へ3匹を連れて行くから 〜を…へ連れて行く take 〜 to 場所 鬼ヶ島へ出発するときのことを考えて 〜へ出かける leave for 〜 [リーヴ フォー] 海岸までは歩いていくので 歩いて〜へ行く walk to 〜 [ウォーク トゥー] 船に乗るときのことを考えて 〜に乗る get on 〜 鬼ヶ島を探すときのことを考えて 〜を探す look for 〜 鬼ヶ島に着いたときのことを考えて 〜に着く arrive at 〜 [アゥライヴ アットゥ] 桃太郎の命令をじっと待つこともあるので、 〜を待つ wait for 〜 [ウェイトゥ フォー] お互いに助けて働くことを考えて 〜の…を手伝う help 〜 with … お爺さんたちに手紙を書くかも知れないので 〜へ手紙を書く write to 〜 [ゥライ(トゥ) トゥ ] 助動詞 may must should can will 【ストーリー】 今日はストーリーの展開はありません。 ──────────────────────────────── ━<3.今日のポイント >━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●重要な熟語や助動詞ばかりです。覚えているか確認しましょう。 【熟語】 ・〜(の話)を聞く ( listen to 〜 ) ・[人] を[場所] へ連れて行く ( take [人] to [場所] ) ・〜へ出かける ( leave for 〜 ) ・〜に歩いていく ( walk to 〜 ) ・[乗り物] に乗る ( get on 〜 ) ・〜を探す ( look for 〜 ) ・〜に着く ( arrive at 〜 ) ・〜を待つ ( wait for 〜 ) ・[人]の…を手伝う ( help [人] with … ) ・〜に手紙を書く ( write to 〜 ) 【助動詞】 ・may [ 〜してよい][〜かもしれない] ・must [〜しなければならない][〜にちがいない] ・should [〜すべきである] ・can [〜できる][〜かもしれない(可能性がある)] ・will[〜するつもり] ━<4.あなたのレベルチェック(その1) >━━━━━━━━━━━━ 今回から2回に分けて、あなたの英語の実力がどの位か、ちょっとチェ ックしてみませんか? 英語が得意だと思っているあなたも、英語が苦手だと思っているあなた も、みんな一緒にやってみましょう。 これからやることは、私の塾で新入塾生にやってもらう簡単なテストです。 中1レベルと中2レベルの問題ですが、3年生もご一緒に! 今回はまず中1レベルから。紙と筆記用具を手元に置いて下さい。 【問1】 次の文の( )に、don't, doesn't, isn't, aren't の うち適当な語を書き入れなさい。自分の答は手元の紙にしっかり書き込 みましょう。 (1) They ( ) students at this school. (2) My father ( ) at home now. (3) He ( ) eat Japanese food at all. (4) Mr. Smith ( ) busy today. ●答合わせをする前にお聞きします。 Q1.あなたは4問とも自信を持って答えられましたか? Q2.なぜ、その答でなければならないかをあなたの後輩に 聞かれたときに説明できますね? では答合わせをしてください。 (1) aren't (2) isn't (3) doesn't (4) isn't ・・・・・・・・・・・・・答合わせまでできましたか? それでは @4問とも自信を持って正解した人は、第1関門は突破です。 A1問でも間違った人や後輩に説明できない人は、後で解説をじっく り読みましょう。 もう一問、簡単な英作文をやってもらいます。 【問2】 次の日本語を英語にしなさい。手元の紙に、きちっと書き 込むこと。 (1) 彼は走る。 (2) 彼は速く走る。 簡単ですよね。でもこの簡単な英語を間違う人が結構いるのです。次の ことを確認しましょう。 【解説1】 be 動詞 と 一般動詞 ◆英文は、be動詞を使う「be 動詞型の文」と一般動詞を使う「一般動 詞型の文」があります。 ◆原則として be 動詞と一般動詞を一緒には使いません。 (進行形と受動態は特別です。) 「彼は走る」という文を英語で書きなさいという問題をやってもらうとき、 一番多い間違いが[He is run.]と書いてしまうことです。(あなたがそうで ないことを祈ります。) is はbe 動詞、run は一般動詞ですよね。だから、この2つを一緒に使うのは 間違いです。 この場合日本語で「走る」という「動作を表す言葉」がありますから、 英語では一般動詞を使うと判断します。正解は He runs. です。 (主語が He ですから、三単現のsがつきます。) ※補足:He is running. と書いた人はおしいところでした。「走って いる」ならば進行形ですから、He is running. が正解ですが、ここで は「走る」ですから、He runs. です。 ◆さてそこで 最初にやってもらった穴埋め問題ですが、don't, doesn' t, isn't, aren't のうち don't, doesn't は一般動詞型の文に、 isn't, aren't はbe 動詞型の文にしか使いません。 ですからさっきの穴埋め問題で、 主語 ( ) 〜. とあったら、 〜の部分を見て、 ●一般動詞があれば( )内には don't, かdoesn't を使い ●一般動詞がなければ「be 動詞型の文」と判断して( )内に isn't, か aren't を使うということになります。 つまり、 (1) They ( ) students at this school. 一般動詞はありませんから→ (aren't) (2) My father ( ) at home now. 一般動詞はありませんから→ (isn't) (3) He ( ) eat Japanese food at all. eat は「食べる」という一般動詞ですから →(doesn't) (4) Mr. Smith ( ) busy today. busy は「忙しい」という形容詞ですから一般動詞はない→(isn't) ◆ここで、生徒さんの中には、「どうやって一般動詞かどうか判断する のよ!」と疑問に思う人もいるかも知れませんので、そのあたりをちょ っと説明します。 【解説2】 動詞(一般動詞)があるかどうかの判断方法 ( )の後にある語を 日本語に訳してみて ●ウ段で終わっている語(例:走るゥ)なら 一般動詞 ●「〜い」で終わっている語(例:高い)なら形容詞 → be動詞の文 ●その他 → be動詞の文 と判断します。 例1)He ( ) speak English. 話すゥ → 動詞 →speak は一般動詞 例2)He ( ) busy now. 忙しい → 形容詞 → be 動詞型の文 注) likeは「〜が好き」と訳しますが、「〜を好む」という一般動詞 なので要注意です。 ●では新たな気持ちで、さっき の(1)〜(4)をもう一度やって下さい。 (最初に4問とも自信を持って正解した人はやらなくていいです。) (1) They ( ) students at this school. (2) My father ( ) at home now. (3) He ( ) eat Japanese food at all. (4) Mr. Smith ( ) busy today. 答は上の方にありましたね。自分で答合わせしましょう。 【解説2】 強い単語と弱い単語 最後に1つ残ってましたね。「彼は速く走る」を英語にするやつ。 (1)彼は走る。で[He runs.] と正確に書けてなければ(2)は当然×の はずですが、 こたえは He runs fast. ですね。 ここで、覚えておいてほしいことは、英語は強い単語ほど先に出てくる ということです。 fast というのはここでは「副詞」といって英語では弱い単語です。 he は主語で最強の単語、 runs は動詞で 主語の次に強い単語ですか ら He runs fast. という順番になるわけです。 ──────────────────────────────── 今回はここまでにしておきます。 「なーんだ、そんなの当たり前だろ!なに言ってんだよ、このオッサン! 」という感想を持った人は、1年の英語は何とかわかっているということに なります。 しかし、「え?そんなの知らないわ。」とか「学校でこんなこと やったっけ?」というひとは、自分の英語力をちょっとだけ疑いの目で 見てみましょう。 「学校で、穴埋め問題や日本語訳の問題は出来るけど、簡単な英作文も 書けない。英語が書けないということは、英語をわかってない、という ことではないのか?・・・」ってね。 次回は、「・・・、このオッサン!」タイプの人には 2年生の問題を 「そんなの知らないわ」タイプの人には、もう1つ重要な1年生の問題を 贈ります。お楽しみに。 |