━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◆ 桃太郎と考える 中学英語 ◆◆ 中3用 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第4日目 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【目次】 1.前回の桃太郎 2.今日の桃太郎 3.今日のポイント 目的語を2つ取る動詞 / 命令文 4.付録 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━<1.前回の桃太郎 >━━━━━━━━━━━━━━━━━━ One day when the wife was washing as usual, a big peach floated down from above to her. "Oh! What a big peach that is!" She brought it back to her home. ━<2.今日の桃太郎 >━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【ストーリー】 ・夕方お爺さんがもどってくると お婆さんはお爺さんに桃を見せ ました。 ・お爺さんは「これはすごい、さっそく食べよう」といいました。 ───────────────────────────── 第1文: ●夕方お爺さんがもどってくると お婆さんはお爺さんに桃を 見せました。 ---------------------------------------------------------- 【第1文の単語・文法】 ・夕方 ( in the evening ) [イーヴニン] ・お爺さん ( husband ) ・もどってくると → もどってきたとき ・見せる ( show ) [ショウ] → show - showed - shown [ショウ ショウドゥ ショウン] <文法> … 目的語を2つとる動詞 ※単語と文法を参考にして英文にしてみましょう。 ───────────────────────────── 第2文: ●お爺さんは「これはすごい、さっそく食べよう」といいました。 ---------------------------------------------------------- 【第2文の単語・文法】 ・すごい ( wonderful ) [ワンダフル] ・さっそく → 今 ( now ) ・食べる ( eat ) [イートゥ] <文法> … 命令文 ※単語と文法を参考にして英文にしてみましょう。 ───────────────────────────── 【塾長の作文】 ●夕方お爺さんがもどってくると お婆さんはお爺さんに桃を見せました。 When the husband came home in the evening, the wife showed him the peach. ●お爺さんは、「これはすごい、さっそく食べよう」といいました。 The husband said, " This is wonderful. Let's eat it now." 注)あくまで作文例で、これが正解というわけではありません。 ━<3.今日のポイント >━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【ポイント・その1】------------------------------------------ ■目的語を2つとる動詞 目的語って何?という人もいると思いますのでちょっと解説 ●目的語とは … 一般動詞の後にあって「〜に」「〜を」と訳す 名詞や代名詞]のことをいいます。 (ただし前に in, on, at などの前置詞がつかないもに限られます。) 下の例文を見て下さい。 She saw an old man. 彼女は ある老人に 会った。 an old man が目的語 He teaches English. 彼は 英語を 教える。 English が目的語 ●上のように目的語には、「〜に」と訳すものと「〜を」と訳すものと2種類あります。 ●一般動詞の中には、後にこの2種類の目的語が2つとも くっついているものがあります。これを「目的語を2つとる動詞」と呼んでいます。 例) Tom gave me an apple. 私に リンゴを (くれた。) 例) I will tell him the story 彼に その話を (する) この場合、必ず、「〜に」が前で「〜を」が後に来ます。 そして「〜に」のところは人、「〜を」のところは物(事)となることが多いので、 動詞 + 人 + 物 〜する に を 人に 物(事)を 〜する ととりあえず覚えておくといいかも知れません。 (もちろん例外もありますが) ●このような動詞はいくつかありますが、中学2、3年の段階では、次の 動詞を覚えておきましょう。 よく出題される動詞 give = 〜に…を 与える tell = 〜に…を 話す ask = 〜に…を 尋ねる show = 〜に…を 見せる 例) give him a pen [彼に ペンを 与える] tell you the story [あなたに その話を する] ask her a question [彼女に 質問を する] show you my picture [あなたに 私の絵を 見せる] 時々出題される動詞 teach = 〜に…を 教える lend = 〜に…を 貸す send = 〜に…を 送る buy = 〜に…を 買ってあげる make = 〜に…を 作ってあげる そこで、 「お婆さんは お爺さんに 桃を 見せました。」 を英語にするときは show (〜に…を見せる)を使って the wife showed him the peach. としてみました。 【ポイント・その2】------------------------------------------ ◆「〜しよう」ときたら命令文 Let's 〜 ここでは、命令文を復習しましょう。 命令文には4つの種類があります。 1.〜しなさい 動詞原形 〜 2.〜してはいけません Don’t 動詞原形〜 3.〜してください Please 動詞原形〜 4.〜しましょう Let’s 動詞原形〜 例 文 1. Study English. [英語を勉強しなさい] 2. Don't study English. [〜してはいけません] 3. Please study English. [〜してください] 4. Let's study English. [〜しましょう] そこで、 「さっそく 食べよう 」 を英語にするときは Let's 〜 を使って Let's eat it now. としてみました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Review When the husband came home in the evening, the wife showed him the peach. The husband said, " This is wonderful. Let's eat it now." ━【4.付録】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ここから先は【今日のポイント・その1】(目的語について)の続編です。高校レベルなので、興味のある人だけ読んで下さい。 ●目的語は「〜に」「〜を」と訳すことが多いのですが、ただし誤解してはいけません。「〜に」「〜を」と訳すものが全て目的語というわけではありません。 例えば、前置詞( on , in, at, to, forなど)が 前についているものは 目的語ではなく 「修飾語」といいます。 They stayed at the hotel. 彼らは [そのホテルに] 滞在した。 at the hotel は 前置詞at があるので修飾語 次の例文を、前置詞に着目して見て下さい。 (右側の文と左側の文は同じ意味です。) [ 彼にペンを与える ] give him a pen = give a pen to him 目 目 目 修 [ 彼女にプレゼントを買う ] buy her a present = buy a present for her 目 目 目 修 じゃあ、こういうのを覚えておくことにどんな意味があるのかという気がしませんか? しますよね。私は高校の頃ずっとそう思っていました。しかし現在はそうは思いません。ある程度このような知識がないと、だんだん英文が読めなくなってきます。 今あなた達が勉強している「英語」というものは、日本語とはまったく別の系統に属する言語体系を持っています。ですからその基本的な構造(成り立ち)をある程度理解してからでないと、一定のレベル以上の英文は理解できなくなるのです。その基本的な構造を勉強するのが高校段階だといっていいでしょう。来年高校に進学する人は、そのことをちょっと頭のすみに入れておいてください。 ----------------------------------------------------------- ※なお(1)文法は無視して、(2)辞書も引かず、(3)単語も意味の分からないものはとばして英文をどんどん読んでいく、という方法がないわけではありません。その方が英語の習得には早い、という人もいます。(英語圏で生活している人の修得方法と近いわけですね。) ただ、今この方法を取り入れるには、学校の環境が整っていません。現実に文法重視のテストが繰りかえし出されますので・・・・悲しいことですが。 しかし、そのうちに英語の勉強のしかたも劇的に変わるかも知れません。今私はその方法をちょっと研究みようと思っています。 |