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ステップ1     オームの円盤



小学生に学ぶ計算方法 


◆オームの公式覚えていますか? まあ、覚えていなくても心配する必要はありません。 「速さの計算」で小学生がよく使う「円形の計算版」を使いましょう。 下のようなものでしたね。



これを、次のように変形します。


これをオームの円盤と私は呼んでいます。


◆描き方や覚え方はあとで説明しますから、 具体的な使い方をまず見ておきましょう。

【例題1】 40Ωの抵抗に 何ボルトの電圧をかけると 2Aの電流が流れるか?


という問題なら、 抵抗=40  電流=2A  電圧=? ですから、分かっているところを2つ書き込むと、


ということで、  答は 80V




【例題2】 40Ωの抵抗に 60Vの電圧をかけると 何Aの電流が流れるか?


という問題なら、 抵抗=40  電圧=60V  電流=? ですから、分かっているところを2つ書き込むと、


ということで、  答は 1.5 A

 




【例題3】 ある装置に10Vの電圧をかけると 500mAの電流が流れた。 この装置の抵抗はいくらか?


という問題なら、 電圧=10  電流= 0.5(A)   抵抗=? ですから、分かっているところを2つ書き込むと、

ということで、  答 20Ω



◆では、実際にこれを使って練習をしてもらいますが、そのまえにこの「オームの円盤」の描き方を見ておいてください

(ア) 円を描き、T字を書く
(イ) 右の方に ×印を書く (これがポイントです)
(ウ) ×印の下に 横線を引き A の文字を作る


これで、Vの所が電圧、Aの所が電流、何もないところが抵抗(Ω)ということになります。 では練習です。 筆記用具を出して、実際に円盤を書いて計算してください。(暗算でできる人も必ず、描いて計算してください。)




【練習1】 次の各問に答えなさい。

@ ある装置に12Vの電圧をかけると、0.2Aの電流が流れた。この装置の抵抗を求めよ。

A @の装置に500mAの電流を流すには、何Vの電圧が必要か。
              
(ヒント) 装置が同じなら抵抗値は変わらない。

B @の装置に3Vの電圧をかけると、電流は何mA流れるか?


答はこちら


【練習2】 3つの抵抗A,B,Cに 色々な電圧をかけて、流れる電流を測定したら、下のグラフが得られた。 A,B,Cの抵抗値をそれぞれ求めよ。 
 ※下のグラフの縦軸は電流(A)、横軸は電圧(V)の値である。

答はこちら




◆ステップ1はここまでです。 これはいわば計算のウォーミングアップです。 ステップ2では、「覚える作業」をちょっとやってもらいます。






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