こうすれば解ける 「%・歩合」の問題





はじめに



◆ここのレッスンで取り扱うのは 次のような問題です。 例えば:



問 A中学の2年生は、昨年500人だったが、今年は男子が10%増えて、女子が5%減ったので、511人になった。 ・・・・・



とか、あるいは



問 ある商品を仕入れ、2割の利益を見込んで定価をつけたが、売れなかったので100円引きで売った。 利益は140円だった。・・・・



といったパターンです。



◆このレッスンでは 上のような問題を見るとイヤになる・・・・という生徒さんを対象に、 まずは%(パーセント)の簡単な復習から始めて、中間・期末レベル、そして最終的には公立高校入試問題レベルを確実に解けるようにするための「手順」を説明し、実際に練習をやります。 


◆レッスンをやるのに必要な時間は
  • 速い人で ・・・・・・ 1時間半くらい
  • 遅い人で ・・・・・・ 3時間くらい
です。


 
◆では、さっそく始めまますが、 IE(インターネットエクスプローラー)をお使いの生徒さんは、 画面を最大限に活用するために次の操作を行なってください。
  • 画面の上の「メニューバー」から「表示(V)」を選択し、
  • 「表示(V)」→一番下の「全面表示」を選択して下さい。
※ 「全面表示」を元に戻すには 右上の「閉じるボタン(×)」の左隣にある「元(のサイズ)に戻すボタン」をクリックします。 



●ところで、次の1,2,3の問題をざっと眺めて、 すぐに式が思い浮かぶ人は、レッスン1をとばして、レッスン2から始めて下さい。 (ただし見栄を張らないように! 危ない人は必ずレッスン1から)
  1. 300円の5%はいくらか?
  2. 500人の2割は何人か
  3. a 円の b 割 はいくらか?

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レッスン1 

%(パーセント)の恐怖!?






●このレッスンではまず %について余計な恐怖心を持たなくていいように 「%についての心得」 を書いておきます。 


※この部分は「食塩水の問題」のレッスン1と同じ話です。


●さて、もしあなたが

     %(パーセント) = むずかしいもの


と考えているとしたら、それは間違いです。


     %(パーセント) = 〜倍 と同じもの


と考えてください。 これが「%の心得」です。




●例えば 300円の 2倍はいくら? といわれたらあなたはどのように計算しますか?  当然 次のようにやりますよね。


      300円 × 2  


でしょ? では 300円の5%はいくら? といわれたらどうですか?
実は %になっても全く同じなのです。 いいですか? たとえば・・・



●方程式で%の問題を解くときに必要な知識は、たったこれだけです。 では、確認のために練習をやってみましょう。







●ノートを用意して下さい。 そして次の問題をやってみて下さい。 
わからない問題はとばして構いませんが、答合わせの時にしっかり確認してください。


答合わせは【練習】ごとに(@〜Dが終わったら)やります。 
では始めましょう。


【練習1】
@3%は何倍のこと?
A34%は何倍のこと?
B120%は何倍のこと?
Ca%は何倍のこと?
D(a+b)%は何倍のこと?



できましたか? では答合わせをして下さい。 

答はこちら





【練習2】次の問題の「式」と「答」を書きなさい。
@200円の10%はいくら?
A300gの8%は何g?
B150人の120%は何人?
C150人のa%は何人?
Dygのx%は何g?


答はこちら



●これまでは%についてやりましたが、%以外にも割合についての単位がありましたよね。 歩合(割・分・厘)です。 これらについても同じように考えることが出来ます。 つまり





と考えることができるので、




と式を作ることが出来ます。



●ではこれも練習をやりましょう。

【練習3】 次の問の「式」と「答」を書きなさい。
       (約分できるものは約分をして答とすること)

@ 500円の6割はいくら?
A 1200円の2割5分はいくら?
B 400人の y 割は何人?
C y 人の a 割 b 分は何人?


答はこちら




●答合わせまで終わりましたか? レッスン1 はこれで終わりです。
中学生が「人員の増減」や「定価、原価」の問題を解くときに必要になる 「%や歩合の知識」 はこれだけです。 これだけをしっかり覚えておいてください。


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