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          ■高校・学力改造講座■        第11回
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英語  沈没編  (敗者はいかにして負けたか:塾長の敗戦記)
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他人の失敗に学ぶ英語の勉強法
 
◆この「沈没編」は、「塾長」の恥をさらすコーナーです。私は高校時代,英語が苦手でした。それなりに勉強はしましたから定期試験は問題ありませんでしたが、どんなにがんばっても模擬試験での実力はさっぱりでした。従って受験で苦労しました。今になって失敗の原因を探ると、
  • 勉強時間が絶対的に足りなかった。
  • 的はずれの努力をしていた。
  • 何をやるべきかを理解していなかった。


…というあたりにたどり着くような気がしますが、これらのことをもう少し具体的にお話しすることで、あなた達高校生に少しでもお役に立てればと思い、恥を忍んで書こうと思います。「他山の石」として下さい。


 第1回  高1の落とし穴編
 第2回  英単語(前編)
 第3回  英単語(後編) 
 第4回  英文読解(前編)
 第5回  英文読解(後編)

今日は 第1回です。


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 第1回   高校1年の落とし穴
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●私の英語の失敗の第1の原因は「勉強時間が足りなかった」という、ごく単純なものです。ただ現役の高校時代にはそれなりに懸命にやっていたつもりでしたから、勉強時間が不足している等とは夢にも思いませんでした。受験の時に英語で苦労してはじめて、「ああ、英語をもっとやっておくべきだったんだ。」となったわけです。 もし、これを読んでいるあなたが高校1年生ならば、私のような間違いを犯さないよう、良く読んでほしいと思います。


●中学と高校では英語の学習量(覚えなければならない量)が全く違います。中学時代は、極端な話、英語の教科書を丸暗記して、問題集を1,2冊やっておけばほとんど不自由はないと思います。ですから英語を勉強する時間はそんなにかかりません。それよりも、理科、社会、数学に等分に時間を割くことを考えがちです。ところが、高校に入ってからもこの感覚でいるととんでもないことになるのです。


●私が高校に入った最初の頃、部活のOBに「英語だけはしっかりやっておけよ、あとから取り返しはつかないからな!」と言われたことがあります。しかし、その当時は中学時代の流れで英語は「得意科目」でしたから、気にもとめませんでした。それよりも高校でいきなり難しくなった「数学」の対策で頭がいっぱいでした。(以前書いたように、私が通った高校は、数学にものすごく力を入れる学校でした。その分英語がおろそかになりがちの高校だったわけですが…。)ですから、日々の勉強も数学中心で、英語を、受験のことを視野に入れて体系的に勉強するという発想がありませんでした。せいぜい「学校の授業の予習と定期試験の勉強をこなしていけば何とかなるだろう」としか考えてなかったように思います。要するに中学時代の発想と同じだったわけです。これが悲劇の始まりだったのです。気がついたときにはもう高校3年生、単語だけはかなり覚えていましたが(後述するようにそれもあまり役に立たず)、模擬試験を受けるたびに、英語だけ他の教科に比べるとドーーーーーンと落ちる、という状況でした。結局何をどうすればいいのかわからないまま、つまり英語が苦手なまま高校を卒業してしまいました。そして今度は私が後輩たちに「英語だけはしっかりやっておけよ、…」と言う羽目になったわけです。


●今から思うとやはり、数学と同じように、英語も毎日少しずつ勉強しなければならなかったのでしょう。というより、英語こそ、毎日継続して勉強しなければならない教科の最たるものなのですよね。そのことに気づかなかった私がやはり「バカ」だったのでしょう。あなたが私のような「バカ」でないことを祈ります。とにかく英語はすぐには伸びません。毎日毎日積み重ねていっても、結果が見えるのははるか先です。それでも積み重ねなければならないのが英語だと思ってください。「3年になってから頑張れば何とかなるだろう」と思っている人は………苦労しますよ!(特に公立の進学校に行っている人は気をつけて下さい。3年になると、受験で必要な他の教科に時間をとられますから、今考えているほど英語に時間は割けませんからね!)


●とりあえずここでまとめておきましょう。「塾長」の失敗に学ぶ、その1
  • 中学と同じ感覚で英語を勉強しないこと。(決して楽な教科ではありません。)
  • 毎日継続して勉強すること。(いつから?…今日からに決まってるでしょ!)
  • 3年生になってからやれば間に合う、などと決して考えないこと。 (考えてる人は苦労しますよ。)






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